循環器装置管理の標準化班












循環器業務標準化委員会

2001年2月〜2001年11月 活動終了したワーキンググループです。

名 称 : 循環器業務標準化委員会
委員長 : 中澤靖夫 (昭和大学病院)
委 員 : 菊池 暁 (横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター)
    : 田島 修 (埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
    : 萩原充人 (労働福祉事業団 横浜労災病院)
    : 武 俊夫 (昭和大学病院)
    : 松本智尋 (埼玉県立小児医療センター)



2001年度 循環器業務標準化委員会 活動報告

1.循環器業務標準化委員会の目的
1)循環器検査・治療に関わる診療放射線技師業務の基本事項を検討し、業務の標準化のための理論構築を行う。
2)診療放射線業務の質の向上を目的として、検討された基本事項の主な項目について、循環器業務の標準化を検討し継続的な推進を図る。
3)診療放射線技師業務の医療技術評価を科学的に行い、その適合性を随時見直し、顧客と医療社会のニーズに合致した業務の標準化の推進を行う。

2.委員会の活動期間と開催日
 活動期間は平成13年2月〜11月まで(第1回〜第9回委員会)
 第179回定例会で「循環器検査における診療放射線技師業務の標準化」というタイトルでパネルデシュカッションを開催(平成13年10月13日)。

3.活動内容
 近年、欧米で導入されている医療技術評価(Health Technology Assessment)の検討がわが国の学会でも行われ始めている。『医療技術 評価』とは、個人や集団の健康増進、疾病予防、検査、治療、リハビリテーションおよび、長期療養の改善のための保健医療技術の普及と利用の意志決定支援を目的として行うものであり、当該医療技術を適用した場合の効果・影響につ いて、特に患者の健康改善を中心とした医学的な側面、経済的側面及び社会的な側面から、総合的かつ包括的に評価する活動である。医療技術評価はその成果が医療現場で活用されることにより医療の質の改善につながるものである。この医療技術の活用方法として重要なのが、臨床医や看護師、診療放射線技師が、医療技術評価として得られた科学的所産を科学的根拠に基づいて診断・治療・検査等に用いること、即ち「根拠に基づく医療」(Evidence Based Medicine:以下、EBM)を実施することである。循 環器画像技術の分野ならば、たとえば急性心筋梗塞患者における心臓カテーテル検査に関する検査治療手順、梗塞部位と撮影法、撮影条件(被ばく線量)、画質値、コスト、インブオームドコンセント等がEBMに基づき標準化され、検査治療の質が保証されているべきである。この委員会ではこのような視点から標準化の理論構築、撮影技術、被ばく線量、チェツクシート、仕業点検、教育プログラムの6分野に分け、それぞれの委員が文献の検索、アンケート、委員会討論を通じて標準化の内容をまとめた。

 委員長は、主に業務標準化のための理論、業務標準化方針の基本的内容、ガイドラインの目的、ISO-9000の要求事項と業務の関係についてまとめた。菊池委員は、撮影技術について本会の5年毎に調査される循環器撮影系の実態調査を背景として、撮影条件、撮影角度についての標準化をまとめた。田島委員は、心カテ検査における被ばく線量をIAEAのガイダンスレベル、JIS Z4702、ICRP Pub.33、FDH(DHHS規格)、本会の被ばく低減技術セミナーを参考に「透視線量のガイドライン、冠状動脈造影の標準的なAngulationでの表面線量、被ばく低減標準化ガイドライン、スタッフの被ばく低減ガイドライン」を案としてまとめた。武委員は、心カテチェツクシートについてアンケート結果と委員の 提案をもとに「基本情報、カテ前情報、カテ中 情報、撮影技術情報、検査評価 」 についてまとめた。松本委員は、仕業点検について全国循環器撮影研究会の「循環器装置におけるQCのあり方」や、委員の施設資料を参考に日常点検項目と月末点検項目についてまとめた。萩原委員は、教育プログラムについて、教育事項を「検査概要、撮影装置、周辺機器、医療消耗品、緊急時の対応、薬品」の6項目に分け、教育内容を「初級クラス、中級クラス、上級クラス」のレベルに分け指導することが重要であるとまとめた。

4.まとめ
 業務標準化の作業は、医療職種各分野で導入が始まったばかりであり、職能団体をはじめ各学会で現在模索中の段階である。私たちが関係する放射線科学の分野もこれからである。した がって、科学的根拠に基づく標準化を集大成する事は出来なかったが、本報告とパネルデイスカッションの資料を参考にしていただき、身近なるところから確かなるところから業務標準化の活動を開始していただきたい。この度の循環器業務標準化委員会は第1次委員会とし、第2次委員会では国民に公開できるような業務標準化レポートとしてまとめ、安心で安全な医療の提供に努力するつもりである。





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