大会テーマ : 被ばく低減のためのガイドラインを実施しよう!!!
全循研課題研究 (班長:田島修<埼玉県立循環器・呼吸器病センター>)
「心臓カテーテル検査における透視線量および被曝低減技術の標準化(ガイドライン化を目指して)」
より答申のガイドライン案
「診療放射線技師がかかわる心臓カテーテル検査における透視線量および被ばく低減技術のガイドライン」(案)
- 1.透視線量のガイドライン
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- Low modeの透視設定と0.1mmCuの付加フィルタをX線管に装着する
- 基準透視線量率を25mGy/minとし、IECが定めたIVR基準点で測定する
- 2.患者の被曝低減技術のガイドライン
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- 「透視時間を短く」を啓発し続ける
- 低レートパルス透視を実践する
- 必要最小限の撮影レート、枚数を実践する
- 軟線除去フィルタをX線管に付加する
- 透視,撮影線量の定期的に測定し、適切な線量に調整をする
- IIおよびFPDを患者に近づけるよう実践する
- 照射野を必要最小限に絞ることを実践する
- 過度のインチアップを避けることを実践する
- 2Gyを超えたと思われた時に一度術者に 「2Gy超えました」と声をかけ、継続する場合は撮影角度を40°変えるよう提案する
- 目的に応じたプロトコール作成をし、それを実践する
- 継続した装置管理をする。
- 3.術者の被曝低減対策技術のガイドライン
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- 放射線防護衣として、コートタイプ・鉛当量0.25mm程度のものを着用してもらう
- 水晶体防護具として、鉛当量0.07mm程度のものを着用してもらう
- 甲状腺防護具として、鉛当量0.25mm程度のものを着用してもらう
- 遮蔽板の使用として、鉛当量0.5mm程度を装備する
- 鉛カーテンの使用として、鉛当量0.5mm程度を装備する
- 術者の教育・訓練を定期的に行う
- 4.スタッフの被曝低減対策技術のガイドライン
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- 放射線防護衣として、コートタイプ・鉛当量0.25mm程度のものを着用してもらう
- カテーテル検査室内での業務はできるだけX線管・I.I.から離れ、できるだけ遮蔽板の後ろで,、できるだけ短時間で済ますよう協力して作業にあたる
- スタッフの教育・訓練を定期的に行う
全循研課題研究:田島班で作成したガイドライン(案)を
掲示ポスター(A3サイズ)にアレンジしたもの