update:2008.08.10


● 第1回 血管撮影技術基礎教育セミナー (2008年5月17日)

◇ 開催案内 (セミナープログラム)
◇ 参加報告
◇ アンケート結果(77名回答) の報告

「第1回 血管撮影技術基礎教育セミナー」 開催のお知らせ (終了しました)

 循研では、血管撮影に携わるコメディカルスタッフの育成ため、教育セミナーを開催します。基礎的な事柄を中心に、これから血管撮影検査・治療を担う人材に必要な知識を集中的に習得していただくことを目的としています。
 皆さまの施設での育成プログラムの一助になるよう企画しましたので、ぜひお申し込み願います。

 研究会会員でなくても受講できますので、多くの方々の参加をお待ちしております。
  → 開催要項ダウンロード(pdf)

●「第1回 血管撮影技術基礎教育セミナー」開催のお知らせ
                           主催:循環器画像技術研究会

    開催日時: 2008年5月17日(土) 9:40〜18:05
                    (15:00〜18:00は定例研究会として開催します)
  会  場: NTT東日本 関東病院 4Fカンファレンスルーム
            東京都品川区東五反田5-9-22  http://www.ntt-east.co.jp/kmc/
  最 寄 駅: 五反田駅 (JR山手線、都営浅草線、東急池上線)
  受 講 料: 会員 2,500円  非会員 3,000円
        (定例研究会参加費を含む)
  受講資格: どなたでも!! (看護師・検査技師・CE・医師・学生・メーカー…)
  申込方法: 専用申込フォーム(インターネット)から申し込み願います。 
         ※ ネット環境により申込フォームが使用できない場合には
             e-mailに必要事項を記入し 循研事務局 まで送付願います。
        
定員に達しましたので申込を終了しました。(3月26日23時30分)

  募集人数: 
50名程度 好評につき80名まで拡大募集致します。


【プログラム】
 09:40-09:45 会長挨拶

  T.検査に携わる前に
      ・検査前の情報は何が必要か?
      ・検査中に気をつけること
      ・合併症(全般的なこと、手技別での特異的なことは除く)
  U.頭頸部の血管造影
      ・カテーテル等、デバイスの種類
      ・撮影時の注意点:角度、タイミング等
      ・IVR手技       :動脈瘤塞栓術、頚動脈拡張術、その他
  V.胸・腹部の血管造影
      ・カテーテル等、デバイスの種類
      ・撮影時の注意点:角度、タイミング等
      ・IVR手技       :肝動脈塞栓術、大動脈ステント、その他
  W.四肢の血管造影
      ・カテーテル等、デバイスの種類
      ・撮影時の注意点:角度、タイミング等
      ・IVR手技       :拡張術、その他
  X.心カテ検査 @ 右心系
      ・血行動態検査/先天心
  Y.心カテ検査 A 冠動脈造影
      ・カテーテル等、デバイスの種類
      ・撮影時の注意点:角度、タイミング等
  Z.PCI
      ・デバイスの解説:カテーテル、バルーン、ステント、IVUS等
      ・手技中の注意点:技師は何している?
  [.手技中にとびかう用語の解説
  \.造影剤について
      ・  検査前の確認事項
      ・  検査中の確認事項
      ・  検査後に注意すること
      ・  合併症の対策
  ].質疑応答

 18:00-18:05 修了証授与




参加報告

血管撮影技術基礎教育セミナーを終えて
千葉県済生会習志野病院 放射線科  小池 帆奈美 (診療放射線技師)

 今回初めて参加させていただきました。私がこのセミナーを知ったのは先輩からホームページを紹介してもらったからなのですが、「基礎教育」という言葉に惹かれ、すぐに申し込みをしました。私は日勤業務ではカテ室には携わっていないので、当直帯では学べないテクニックやカテ室での知っておくべきことを学びたいと思い参加しました。

 頭部、胸腹部、四肢、心臓とそれぞれ血管解剖からデバイス、手技まで詳しく教えていただきました。「医師が今何をしているのか」「何と言ったのか」「私は今どうすべきなのか」を理解できるようになることが現在私の課題であるので、カテーテルの特徴や、症例とその治療など興味深いお話ばかりでした。特に横浜市立市民病院の菊池先生の「手技中にとびかう用語の解説」は大変勉強になりました。私はよく当直中のカテで「ん??今何て言ったのかな??」と頭の上に?マークを3つも4つも並べては看護師さんに教えてもらっていました。いただいた資料に用語だけでなく略語もピックアップしてあり勉強するポイントがわかりました。他の先生方の講義でも、血管解剖で「とりあえずこれだけは覚えましょう」と重要な血管を教えてくださったので、今回のテキストが基礎を学ぶ本当に良い教材になっています。

菊池講師(横浜市民) 坂本講師(山梨大学)

 今回一番興味を持っていたのは、山梨大学医学部付属病院の坂本先生の四肢血管撮影でした。当院ではほとんど症例がないため、撮影条件や撮影する際に気をつけていることなど知りたいことがたくさんありました。先生の発表の中で「四肢はモーションアーチファクトが起きやすいこと」「厚みの変化が大きいのでハレーションが起きやすいこと」や、そのアーチファクトやハレーションを防ぐための工夫を学びました。たくさんの症例を経験されているからこそ分かることもあると思います。けれど、当院で年に一度か二度あるかないかの検査も成功させなければいけません。このような知識を共有する場があることは大変ありがたいと思います。是非参考にさせていただきます。

 私は知識が乏しいためにDrに提案することが今まで出来ずにいました。ですから他の施設の方が検査の前にどういう情報を得てから検査に臨み、どのような工夫をしているのか、どのような提案をしているのかということは大変興味があります。今回のテクニカルディスカッションで、CAGの動画を見て「Aoにback flowしているようだからもう少し注入量を減らしてはどうか」という提案を聞き、カテ室でモニターの前に座っている私は今までハレーションのことしか考えていませんでしたが、まだまだ出来ることがあるのだと気づきました。また、当院では、同じ患者さんで2度治療を行うときに角度やパルスレートを注意することはありますが、他院へ紹介するときにオペ適用の方が転院の対象となるためでしたがそのデータを添付することを今までしていませんでした。しかし、パネルディスカッションでのお話を聞いて、その重要性を知りましたし、今後、当院へ紹介される方のデータも見て、Drに提案できる技師になりたいと思います。

講義X 心カテ検査・右心系 テクニカルディスカッション(症例提示) 修了証授与

 朝から夕方まで内容が盛りだくさんでここへは書ききれませんでしたが、これからカテ室業務に携わる前に基礎を学ぶことが出来て本当に良かったと思います。講師の先生方、セミナー関係者の皆様に深く御礼を申し上げます。ありがとうございました。


 

「第1回 血管撮影技術基礎教育セミナー」 (2008年5月17日) アンケート結果報告 (77/98名)

グラフ1.勤続年数 グラフ2.アンギオ経験年数

グラフ3.基礎教育セミナーを知った経緯 グラフ4.セミナー1単位の時間 グラフ5.セミナー全体の時間

グラフ6.難易度 (総合評価) グラフ7.興味が持てましたか (総合評価) グラフ8.役立ちますか (総合評価)


表1.講義毎の評価

講義 難しさ 興味が持てましたか 診療に役立ちますか
順番 内容 易しい
(人)
丁度
(人)
難しい
(人)
はい
(人)
いいえ
(人)
不明
(人)
はい
(人)
いいえ
(人)
不明
(人)
T 検査に携わる前に 22 55 0 68 3 2 67 1 5
U 頭頚部の血管造影およびIVR 16 54 8 63 1 10 61 3 12
V 胸腹部の血管造影 19 50 9 64 6 5 60 3 12
W 四肢血管造影 11 63 4 73 0 3 71 2 3
X 心カテ検査 @右心系 5 38 35 60 8 8 57 5 15
Y 心カテ検査 A左心系 14 60 4 74 1 1 73 1 2
Z PCI 8 64 5 72 2 1 72 1 2
[ 手技中に飛び交う用語の解説 5 57 11 67 2 4 69 2 1
\ ヨード造影剤の副作用対策 7 56 7 63 1 6 67 1 3
総合評価 1 49 2 52 0 1 53 0 0

ご意見 (記述していただいたままで掲載させていただきました。)

取り上げてほしい講義 (記述していただいたままで掲載させていただきました。)

● 総評 --------------------------------------------------------------

セミナーにご参加いただいた皆様、アンケートにご協力いただいた皆様ありがとうございました。
98名の参加者のうち77人の方から回答をいただきました(回収率:79%)。

 ◆ 受講者について
勤続年数やアンギオの経験年数に幅がありました。また、診療放射線技師以外にも多くの皆様に参加していただきました。今回の受講者の職種・経験年数を考慮し、次回の企画に役立てていきます。
 ◆ セミナーを知った経緯について
循研HP・メルマガでと答えた方が56%ありました。遠方から参加いただいた方もあり、HP・メルマガへの注目度が高いと感じています。今後ともより充実させ、情報発信の重要な手段として活用していきたいと思います。
 ◆ 講義の時間について
一つの講義時間はちょうどいいとの回答が84%であり、適切な選択であったと考えます。全体の講義時間に関しては長いと答えた受講者のほうが多い結果であり、次回のプログラム作成に活かしていきたいと思います。
 ◆ 講義内容について
◇ 総合評価(53名:未回答を除く)として、“難しさ”では94%が 「ちょうどいい」 に、“興味を持てましたか”では98%が 「持った」 に、“診療に役立ちますか” では100%が 「役立つ」 との回答でした。セミナー形式として初めての開催でしたが高い評価を受けてさらに身の引き締まる思いです。改めて、基礎教育セミナーの必要性を認識することができました。
◇ それぞれの講義の評価については、設問によって回答に幅がある講義も見られ、自由記載の意見と合わせて時間配分や講義内容の改善が必要と感じています。
 ◆ ご意見について
貴重なご意見ありがとうございます。次回のセミナーや定例会での講演などの参考にさせていただきます。

企画担当常任幹事 : 塚本 篤子






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