「第8回 循環器被ばく低減技術セミナー」 (循研:関東)開催のお知らせ (終了しました)

 平成17年9月3日(土)に、循環器画像技術研究会において全国循環器撮影研究会主催「第8回循環器被ばく低減技術セミナー」を開催します。奮ってご参加ください。

●全国循環器撮影研究会主催
   第8回循環器被ばく低減技術セミナー開催のお知らせ

  日 時 : 平成17年9月3日(土) 10:00〜
  会 場 : NTT東日本 関東病院 4Fカンファレンスルーム
            東京都品川区東五反田5-9-22
            http://www.ntt-east.co.jp/kmc/
  最寄駅 : 五反田駅 (JR山手線、都営浅草線、東急池上線)
  受講料 : 3000円(参加費+テキスト代)

  受講資格: どなたでも!!
        (看護師・検査技師・CE・医師・学生・メーカー…)
  申込方法: ご氏名/施設名/連絡先住所/連絡先電話番号/
           メールアドレス(携帯も可)を明記して下記へ
  申込先 : 循環器画像技術研究会(事務局)
         NTT東日本 関東病院 放射線科  福地 達夫

セミナープログラム

10:00-10:30 放射線の人体への影響
         埼玉県立循環器・呼吸器秒センター  田島  修
10:30-11:00 X線装置による被曝低減
             昭和大学 横浜市北部病院  佐藤 久弥
11:00-11:30 X線防護用具
                NTT東日本 関東病院  塚本 篤子
11:30-12:00 品質管理
               昭和大学 藤が丘病院  加藤 京一
12:00-13:00 - - - (昼休み) - - -

13:00-13:30 法令関連
             昭和大学 横浜市北部病院  佐藤 久弥
13:30-14:00 症例
         埼玉県立循環器・呼吸器秒センター  田島  修

14:00-15:00 講演
 『大量放射線被ばくの臨床と病理』
    東京大学病院 放射線科 & 緩和ケア診療部  中川 恵一 先生

15:00-16:00 線量測定法
       国立大学法人 山梨大学医学部附属病院  坂本  肇



「第8回 循環器被ばく低減セミナー」 (2005.9.3) 参加印象記

「循環器被ばく低減技術セミナー」を受けて  和田裕之(NTT東日本関東病院 放射線部)

 今回初めて循環器撮影技術研究会に参加し循環器被ばく低減技術セミナーを受講しました。参加した動機としては、診療放射線技師として当然の義務である被ばく低減ということに関してより多くの知識を身に付け、今の仕事に役立てようと思ったからです。
 講義内容は放射線の人体への影響について、X線装置による被ばくの低減や、X線の防護用具、法令など各テーマであり、それぞれ講義の時間は45分前後で担当の先生方に分かりやすく講義をしていただきました。どの講義においても何らかの発見というか刺激がありました。例えばX線装置による被ばくの低減の講義において、フラットパネルをディテクタに用いれば従来用いてきたイメージインテンシファイア(I.I.)に比べどれくらい被ばく低減が可能であるかということです。フラットパネルがI.I.に比べて被ばく低減につながる理由として、感度の指標であるDQEがI.I.に比べて15%高いということ、またコリメーションを絞ることによって起こる線量増加がフラットパネルにはないからということがあげられます。一般撮影においては当院でもフラットパネルを用いており、CRと比べると約l/2以下の被ばく低減を可能としているため、フラットパネルを透視装置に用いても同様な程度被ばく低減が可能かと思っていましたが、実際は高画質の画像を出力するためにある程度の線量が必要となるため、結局のところ約数%程度の低減にしかとどまらず、従来よりも2割減という報告もあるとのことでした。しかしフラットパネルが被ばく低減に貢献するということには変わりなく、またフラットパネルは経年劣化がほとんどないため、I.I.と比べると数多くの利点があることからいずれフラットパネルが主流となるだろうと思いました。
 また、特別講師として来ていただいた東京大学医学部助教授の中川恵一先生の話もとても印象的でした。東海村の臨界被ばく事故によって中性子被ばくした患者様が闘病むなしく亡くなるまでの経過を被ばくいう観点で話していただきました。途中目を背けたくなるような写真が何枚か出て来ましたが、放射線の恐ろしさを改めて実感いたしました。先生の話では全身被ばくでは放射線肺炎が最も重要であるが , 今回横行結腸など粘膜が完全に消失するほどの障害が見られたにもかかわらず、肺の下部における障害がほとんど見られなかったというのが今でも謎のままで原因不明であるということでした。
 今回のセミナーを受けて改めて被ばくについて学べたような気がします。放射線被ばくというものは大量に浴びると身体に障害が出ますが、使い方次第では充分有益な検査です。透視装置を操って長時間検査を行う時は、被ばく低減を行うことで皮膚潰瘍の発生を極力抑えることができます。透視検査に携わる際は、今日得られた知識を有効に活用していきたいと思います。



「第8回 循環器被ばく低減技術セミナー」(2005.9.3) アンケート結果(50人回答) の報告

ご意見 (記述していただいたままで掲載させていただきました。)


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