平成19年12月1日(土)に、循環器画像技術研究会において全国循環器撮影研究会主催「第15回循環器被ばく低減技術セミナー」を開催します。
今回は神奈川アンギオ撮影研究会との合同開催となります。奮ってご参加ください。
研究会会員でなくても受講できますので、多くの方々の参加をお待ちしております。
→ 開催要項ダウンロード(pdf)
●「第15回循環器被ばく低減技術セミナー」開催のお知らせ
循環器画像技術研究会 ◇ 神奈川アンギオ撮影研究会 合同開催
<共催:JSRT防護分科会・計測分科会>
日 時: 平成19年12月1日(土) 9:40〜17:00(受付開始 9:20)
会 場: 横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 6F会議室
神奈川県横浜市南区浦舟町4-57
http://www.urahp.yokohama-cu.ac.jp/p4000f.html
最 寄 駅: 京浜急行「黄金町」駅下車 徒歩10分
市営地下鉄「阪東橋」駅下車 徒歩5分
駐 車 場: 8時〜20時30分、 3時間まで 300円 以降1時間ごとに100円加算
受講資格: どなたでも!!
(放射線技師・看護師・検査技師・CE・医師・学生・メーカー…)
募集人数: 30名程度(線量測定実習を行うため)
受 講 料: 3000円(参加費+テキスト代)
申込方法: 定員に達しましたので申込を終了させていただきました。
ありがとうございました。(10月27日16時)
申込〆切:11月20日(火)
【 プログラム内容 】
9:40- 9:50 開会式
開会の挨拶 循環器画像技術研究会々長 若松 修
9:50-10:10 被ばく低減技術セミナー開催の経緯 と
「被ばく線量低減推進施設」認定について
昭和大学藤が丘病院 加藤 京一
10:10-10:40 講義1 放射線の人体への影響
北里大学病院 高松 太郎
10:40-11:10 講義2 X線装置による被ばく低減
榊原記念病院 武田 和也
11:20-11:50 講義3 X線防護用具
昭和大学病院 武 俊夫
11:50-12:20 講義4 品質管理
横浜市立大学附属市民総合医療センター 石川 栄二
12:20-12:50 講義5 循環器FPD搭載X線装置の管理
昭和大学横浜市北部病院 佐藤 久弥
12:50-13:30 昼休み(昼食は各自でお願いします)
13:30-14:30 講演 −IVRによる皮膚障害の症例とその対策−
昭和大学横浜市北部病院
皮膚科診療科長 宋 寅傑 先生
14:30-15:00 講義6 線量測定法
山梨大学医学部附属病院 坂本 肇
15:10-15:40 講義7 ガイドライン測定法 と
面積線量計の簡便な使用方法(実習説明)
山梨大学医学部附属病院 坂本 肇
15:40-16:10 講義8 測定実習(面積線量計の簡便な校正方法)
NTT東日本関東病院 塚本 篤子
山梨大学医学部附属病院 坂本 肇
横浜市立大学附属市民総合医療センター 坂野 智一
〃 千葉 敏春
16:50-17:00 終了式 修了書授与
「第15回 循環器被ばく低減技術セミナー」(2007.12.1)に参加して
社会保険 筑豊病院 鳥江 功二
今回、横浜市立大学附属市民総合医療センターにて、「循環器被ばく低減技術セミナー」に初めて参加させていただきました。日頃心臓カテーテル検査に携わる中で疑問に思うことが数多くあり、それらを解決するためにどのようにすればいいのか悩んでいたとき、インターネットで循環器画像技術研究会と全国循環器撮影研究会を知り入会しました。その中で今回の循環器被ばく低減技術セミナーの開催を知り、私の施設でどこまでできるか確認するために参加しました。
実行委員長・副会長 | 受講中!! | 宋 先生 |
講義内容は幅広く、まず基礎として放射線の人体への影響やX線装置による被ばく低減、X線防護用具についての講義がありました。
放射線の人体への影響については、被ばく線量に対するデータを多く提示していただき、診療放射線技師として被ばく低減を実行するためには知っておくべきデータばかりでした。また患者様や医師、スタッフに対する説明をするための資料としても大変参考になりました。
X線装置による被ばく低減については、今すぐ実行できることとして、 (1)透視時間を短く、 (2)低レートパルスを使用、 (3)必要最小限の撮影レート、枚数、 (4)付加フィルタの使用、 (5)透視、撮影線量の適切な調整、 (6)焦点皮膚間距離を大きく、 (7)I.I.を患者に近く、 (8)照射野を必要最小限に、 (9)過度のインチアップを避ける、 (9)継続した装置管理 とのことでした。自施設において実行できていること、できていないことがあり、患者様または手技によって撮影、透視方法を変更し、医師との連携をさらに密にしていくことの必要性を実感しました。
またX線防護用具については、散乱線分布や他施設の工夫された防護具、アンダーテーブル方式とオーバーテーブル方式での散乱線被曝の比較等をスライドで見せていただき、大変参考になりました。その中でも防護エプロン着用無しでの検査可能な防護用具には驚かされ、散乱線分布を把握することの大切さを感じました。
続いて品質管理、循環器FPD搭載X線装置の管理の講義においては、つい後に考えてしまう管理の重要性を再確認することができました。品質管理により据え付け時の性能をできるだけ保持し、機器の異常をできるだけ早く発見することは、検査内容、患者様の被ばくに関連するものです。後ではなく、最初に検討すべき項目なのではないでしょうか。
次に、昭和大学横浜市北部病院、皮膚科診療科長の宋寅傑先生に 『IVRによる皮膚障害の症例とその対策』 という題で講演していただきました。本やインターネットでしか見たことのないような写真やデータを、実際経験した宋寅傑先生から講演していただけるということで、参加者全員スライドに釘付けでした。どの施設においても起こりえることであり、診療放射線技師による被ばく低減の努力や、医師やスタッフの被ばくに対する教育の重要性、放射線皮膚障害の深刻さを改めて考えさせられ、この講演を聞けただけでも遠くから参加した甲斐がありました。
最後に、自分にとって最重要項目であった線量測定法、「ガイドライン測定法と面積線量計の簡便な使用方法」の講義と測定実習が行われました。自施設の機器には面積線量計が搭載されていませんが、2、3年後に新病院が建設予定ですので、その前段階として測定を経験できたことが、これから心臓カテーテル検査に携わっていく上で重要になってくると思います。また、インターベンショナル基準点での測定は、他施設との測定結果と比較し、自施設がどの程度被ばく線量を低減できているか把握することができますので、すぐにでも測定したいと思っています。
測定実習 |
今回、行き北九州5:30発、帰り羽田18:40発と日帰りのハードスケジュールでしたが、内容の濃い講義に参加することができました。時間さえあればこの機会に講師の方々へ多くの質問をしたかったのですが、時間がなく残念です。循環器被ばく低減技術セミナーは講義を聞くだけでなく、テキストやプリントで復習でき、理解できるようになっています。まだ参加していない方にはぜひ参加していただきたいです。
次回もこういったセミナーが開催されるのを楽しみにしています。循環器被ばく低減技術セミナーで得た知識を、スタッフ教育、インターベンショナル基準点での測定、被ばく線量低減推進施設認定、血管撮影専門技師認定等に生かしていければと思います。
最後に当日の講師の方々、並びに循環器被ばく低減技術セミナー関係者の方々に深く御礼を申し上げます。(2007.12.1)
講師と実行委員 |
「第15回 循環器被ばく低減技術セミナー」(2007.12.1) アンケート結果(39人回答) の報告
ご意見 (記述していただいたままで掲載させていただきました。)
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